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随分前に読んだ本(三浦しをん・綿矢りさ・角田光代・江國香織) [日本人作家]

きみはポラリス

きみはポラリス

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本

ブログ中断以前(2007.07頃)の下書きに残っていた記事のサルベージです(^_^;)


私はこの作家のエッセイが好きでほとんど全部読んでいます。うっかり電車の中で読むと笑いを抑えるのに苦労するほど面白いのです。
そのエッセイからうかがえる姿からはあまり想像ができませんが、実はとても几帳面な人なのではないかと思うのです。
それは、この作者の小説を読むと、きっと入念な下調べをした上に、きっちりプロットを組み立てて書いているんだろうなぁ、という印象を受けるからです。(といってもそんなに沢山読んでいる訳じゃないのですが)
あくまで私の勝手な印象なので、実際のご本人は違うのかもしれません。多分違うでしょう。
しかし、前作『風が強く吹いている』(すっごく面白かったです)で、10人の駅伝メンバーを書き分けながら大団円に持って行くにはかなり緻密さを必要としたと思われます。

そしてこの短編集です。
短編は長編に比べてそれこそプロット勝負ですから、それが顕著に表れていると思います。
よく練られているなぁ、とは思うのですが、以外性はあまりなかったかも。
恋愛小説集ということですが、全11編のうち約半分は著者お得意(?)の禁断もの。
「ペーパークラフト」はそれを逆手に取っていてしてやったり、というところでしょうか。
他に印象に残ったのは「裏切らないこと」「森を歩く」「冬の一等星」。
巻末に各作品の「お題」(出版社から与えられたテーマ)と「自分お題」(自分で勝手に設定したテーマ)を乗せてあるのがユニークです。


夢を与える

夢を与える

  • 作者: 綿矢 りさ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/02/08
  • メディア: 単行本

「蹴りたい背中」で芥川賞をとった後の長編第1作です。実に前作『蹴りたい背中』から4年近くも経っているんですね。
ヒロインは、チャイルドモデルをしていた頃に、チーズ会社の目に留まり半永久的なCM契約を結ぶ。CMに出る以外はいたって穏やかに過ごしてきたが、高校生になったある日、ある出来事がきっかけでブレイクしお茶の間のアイドルになる。しかし、初めての恋に夢中になるうちにスキャンダルでその地位を追われることになる。

今回一番感想を書くのに困ったのがこれでした。
つまらない訳ではないのだけれども、う〜ん。
『蹴りたい背中』や『インストール』とは随分違うな、と感じました。
長編と短(中)編の違いがあるとは思うのですけれど。
まだまだ若いですし自分のスタイルを模索中なのかな。

ある日突然売れっ子になるヒロインは、最年少で芥川賞を受賞して世間の注目を浴びるようになった著者自身の姿が重なりますよね。


太陽と毒ぐも (文春文庫)

太陽と毒ぐも (文春文庫)

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 文庫

短編集です。
つきあい始めてある程度の月日が経った恋人たちの、どこにでもありそうな話が12編。

一から十まで自分とぴったり合う人間なんてこの世界にいない。
いないからこそ面白い。しかし、つきあいも長くなり新鮮さが薄れると、その違うところが目につく、鼻につく。
恋人に限らず友人や家族など、どんな人間関係でもそうじゃないでしょうか。
そうなった時にどうするか?
けんかをする?相手を矯正する?自分か変わる?あきらめる?
寛容と許容限度の狭間で揺れ動く彼らの姿がとてもリアルです。

風呂嫌い、記念日フェチ、買い物好き、縁起を担ぐ、超巨人ファン、万引き癖、お菓子が食事。
前半は、恋人のほとんど病的な嗜好や行動、癖に振り回される人たちのお話。
後半は、酒乱の彼女と下戸の彼氏、吝嗇な彼氏と見栄っ張りな彼女など、正反対の二人のお話。
そして最後に、価値観の似た二人のお話。

片方の強烈な個性を疎みながらも結局(愛情ゆえ?)受け入れる方向で終わる話を始めに、次に全く違う性格の二人がぶつかってどうなったかという話を置く。締めには、はた目には全く共通点が無く絶対別れた方が良いと言われている二人が、「価値観」が似ているためにそれなりに上手くいっているという話を持ってくる。
構成もとても良く考えられているなぁと思いました。

今回の4作の中で一番共感できた本です。



がらくた

がらくた

  • 作者: 江國 香織
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本
一人暮らしの資産家の母親・桐子としばしば旅行へ行く柊子は、海外のリゾート地で、建築家の父親と二人で来ていた美しい日本人の少女ミミ(美海)に出会う。
帰国後、桐子の元を訪れるようになったミミは柊子とその夫としばしば会うようになる。
40代の翻訳家・柊子と10代の高校生・ミミ(美海)の二人の視点からそれぞれの家族や恋愛が語られていきます。
このブログで本の感想を書くようになって気づいたのですが、感じたことを文章で表現するのは、本当に難しいですね。
ただ「面白かった」とか「つまらなかった」とかじゃ味気なさ過ぎるし、そもそもブログで書く意味がない。とらえどころのないもやもやとしたものを適切な例えや言葉を使って表現できる作家の方は本当にすごいなぁと思います。
なかでも江國さんは、非常に感覚的なことを言葉でさりげなく表現するのがとても上手いと思います。 それだけに、私にとって感想を描くのがとても難しいのです。
(←ここで途切れてました。おそらくこの続きを書きあぐねてアップしそこねたのでしょう。2年前の私。中途半端ですが、そのまま上げておきます(^0^;))


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